ジョコビッチの生まれ変わる食事~あなたの人生を激変させる14日間プログラム~

参考文献というカテゴリをつくりました。こんばんは、ゆきじです。
読んだ本の内容、書いてあることをどう実践していくのかなどを書いて行こうと思っています。

最初はこれ!
ジョコビッチの生まれ変わる食事~あなたの人生を激変させる14日間プログラム~
著者:ノバク・ジョコビッチ 訳:タカ大丸
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著者のノバク・ジョコビッチはセルビア出身のテニスプレイヤー。
以前はテニス界の物まね王子と呼ばれており、某2525動画では「テニス芸人」として愛されていたようですが、(→ジョコビッチとは/ニコニコ大百科)今は世界最強のテニスプレイヤーとしてその名を轟かせています。

彼は最初から王者だったわけではありません。
どれほど練習をしていても、試合当日に「なんらかの発作」が出て、急に倒れてしまうことに悩まされていました。テニス解説者たちは、調整不足、マインドの弱さ、喘息の発作などさまざまな憶測でこのよく起こる急な発作を説明しようとしましたが、その原因がはっきりとわかったのは2010年1月のことでした。テレビ中継でたまたまジョコビッチが急な発作を起こす場面を見ていた一人の医師が居たのです。彼はセルビア出身でジョコビッチの父と共通の知り合いがおり、半年後にその医師とジョコビッチは初対面しました。そこで告げられたこと、それは「あなたの発作は小麦アレルギーによる可能性があります」

マジで?と思ったジョコビッチは、ELISAテストという血液検査を受け、帰ってきた結果に衝撃を受けました。なんと、小麦、乳製品、トマトにアレルギーがあることが判明したのです。
ここでジョコビッチから一言。「先生、待ってくださいよ。うちの両親はピザ屋なんです!」(本文ママ)

ギャグ路線に振れたかと見せかけて、現実はシリアスです。
セルビアには戦争の歴史があり、77日間連続空爆を受けた際、ジョコビッチも防空壕の中で戦火を耐えしのいでいました。食べられるものがパンだけだった時期もあり、幼いころからずっと小麦と乳製品を食べ続けていたことでこういった食品に過敏になった可能性もある。そう本書には書かれています。

家族と文化に深く根付いているものをやめるのは相当なハートの強さがないとできないことだと思います。
しかしジョコビッチがえらいのは素直に14日間グルテンフリーをやってみたところ。(タイトルの14日間はここから来ています)
するとなんと、いろいろ端折って書きますが、グルテンをやめただけで体調が良くなり試合中の発作はなくなり、果てには世界ランキング1位になりました。―ということで、「食」の大切さに目覚めたジョコビッチがさらにいろいろ学び、追求し、書いた本がこちらなのです。

この本の素晴らしいところは、何かに対する糾弾でもなく悲嘆でもなく、ただ事実を事実として淡々と書いているところです。上に書いたジョコビッチの半生および「食」に行き着いた経緯もさることながら、われわれ読者に対する具体的な提案もわかりやすく記されており、なんとなく食に興味があるひと~結構マジで興味があるひとまで、対象層は広めだろうなという印象を受けます。

提案のトピックスとしては、
・グルテンの害について
・「なにを」「どのように食べるか」
・時間医学
・マインドフルネス
・睡眠について
・フィットネスプラン
・オススメ食品ガイド
・王者のレシピ
などがあげられ、食だけに限らず「健康でいること」について多岐にわたります。
このトピックスのうち、食に関することを少し詳しくまとめていきたいと思います。

<グルテンの害について>
グルテンは健康的な食品として、パン、パスタ、スナック、シリアルなどに使われ、私たちが摂取するエネルギーの20%を占めていますが、現在の小麦は人体にダメージを与える遺伝子組み換えがなされていること、血糖値を乱高下させること、吸収されると体内に慢性炎症を起こさせること、グルテンは思考にも影響し気分の落ち込みや無気力を引き起こすことなどにより、グルテン不耐性でなかったとしても、ジョコビッチはグルテンフリーを実践することをすすめています。

<「なにを」「どのように食べるか」>
「なにを食べるか」では、肉、魚、卵や低炭水化物野菜、果物、穀物(グルテンフリーのもの)、ナッツおよび豆類など加工されていない自然のもの、天然のものを探し、自分で調理することを提案しています。
「どのように食べるか」では、ゆっくりと意識的に食べ、テレビや携帯などをさわらず、前向きな気持ちで食事に集中することが書かれています。

ジョコビッチは「自分の食事は100点だから真似しろ」といっているわけではありません。
「ただ柔軟な心でさまざまな手法を試してみて、からだが送ってくるシグナルに耳を傾けて欲しい」と書いています。
たしかに、ジョコビッチの食事をわたしがそのまま真似したら、おなかいっぱいになって死にそうです。彼はアスリートなので、身体を作る、維持する専用の食事をされています。

なにが必要かは人によって変わります。身体の声に耳を傾け、オープンマインドでいること。数多にはびこる「足りていない」という誘惑に惑わされないこと。ジョコビッチはこう書いています。
「あなた自身に関する真実を受け入れること。変わっていくこと、分析を恐れないでほしい。いろいろな自問を投げかけてみてほしい。客観的であろうとして欲しいが、懐疑的にはならないでほしい。そして前向きであってほしい。こういうエネルギーが体内を満たすと、文字通り健康、体力が向上し、そして結果全体が良いものになるのだ。」

この本を通して彼はわれわれ読者に、流行廃りに惑わされない王道かつシンプルで自分に合った食事を見つけ出して行く方法についての提案をしており、それはつまり「穀物を売る企業や穀物を売ったことで病気が蔓延した結果潤う製薬会社の言いなりにならず、自分に必要なものを自分で考えて行動しろ」というメッセージでもありますので、これを書いた勇気にはまったく感服させられます。

この本を読み、影響されやすいわたしは早速、できる限りのグルテンフリー生活をはじめています。
日本で実践するのはたぶんセルビアで行うより簡単なんじゃないかと思います。なぜならこの国では米が主食!

わたしの最近の主な食生活上の注意点です。
・主食は米(部付きの玄米)
・麺類は食べない
・お菓子も食べない
・カレー、シチューのルーもNG
・粉が必要なときは小麦粉の代わりに米粉・片栗粉を使用
・外食は焼肉、寿司ならOK

最近はグルテンフリーの概念も広まってきて、トウモロコシでできたパスタや米粉で作ったマカロニなどがスーパーに売っていたりします。小麦粉の入っていないカレーのルーなどもありますので、そちらを使っています。あとはしょうゆに小麦粉が入っているのが気になるのですが、まだ良い小麦粉抜きしょうゆを見つけられていないので、ここは当分妥協ポイントですね。

今日で「だいたいグルテンフリー」をはじめて約一ヶ月がたちますが、便通がすごくよくなったことと、肌が綺麗になったことが主な実感です。
その間二回だけ外食でグルテンを食べました。この時期の外食といえばそう、忘年会です。パン、マカロニ、ラスク、シフォンケーキ…。こういう場ではイヤイヤ食べずに楽しんで食べよう!と思っているので美味しくいただきましたが、次の日顔が腫れて下痢をしました。久しぶりに吹き出物もできました。グルテンを日常的に食べていたときは気づかなかったですが、グルテン断ちしている合間に食べてみるとその影響力がよくわかります。わたしは今後ともグルテンフリーをできる範囲で実践していきたいと思っています。

最後に、わたしが好きな文章を。
「わたしたちは得られるもので生活するが、与えられるものによって人生を形作る」
「自分を制御できる力の大きさが、あなたの人生の質を決める」

ジョコビッチ、わたしはあなたのことを本物の王者だと思うよ。



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