「食事」を正せば、病気、不調知らずのからだになれる

数日前、広島は雪が降っていました!こんにちは、ゆきじです。
冬の色は白と黒ですね~。雪は降り大地は枯れる。春のために。
「パーソナルカラー診断」でもウィンターのひとは雪のようなパキッとした白や、漆黒が似合うって言います。パーソナルカラーで診断されたその季節に在る色を選んでいけば良いのだろうなあと今日ふと思いました。

なぜ季節の話から始まったかと言うと、今回の本は一言でいうと「THE・自然派」。季節と共に生き、自然とともに暮らす。完全自給自足の生活での食養を行っている「仙人」が書いた本だからです。

「食事」を正せば、病気、不調知らずのからだになれる
著者:秋山龍三、草野かおる
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著書は静岡県伊豆半島の山奥に完全自給自足の生活をする「ふるさと村」という施設を営んでいます。(現在はご高齢により後継者の方が継いでおられるそうです)
「正しい本物の食事をとれば、自分がもともと持っている自然治癒力が目覚め、健康な体を取り戻すことができる」というのが彼の理論。わたしたちのからだをめぐっている血液、この血液が栄養素を全身に運ぶのですが、悪い食事をしていると「栄養素を十分含む良い血液」が作られません。一方で、からだに良い食べ物を摂ると「良い血液」が作られ、だれもが持っている強靭な自然治癒力を呼び覚ますことができます。その結果、病気、不調知らずのからだになれると著者は主張しています。

ジョコビッチも言っていましたが、食べる際に重要なことは「なにを」「どうたべるか」。
つまりWhatとHowなんですね。何を食べるかの選択とその方法がどちらも重要です。この本はそのどちらも書いてあり、大変に実践向き。

①「何を食べるか」問題

Whatのほうから行きましょう。仙人の食事の基本は「一汁三菜」。ざっくり言えば、以下のようになります。
・主食は玄米のあずき飯
・味噌汁
・梅干し
・漬物
副菜は緑野菜、海藻類、根菜類で、週1-2回の補助食として魚介類と豆類、キノコ類。基本的にその季節に採れる旬のものを使っていきます。例えば、春ならたけのこ、ふきのとう、夏ならトマト、ピーマン、秋ならさつまいも、キノコ類、冬はかぶ、大根など。ここら辺は中医学や薬膳にも通ずるものがあり(ex.春は苦みを摂れなど)、「自然派」の主張を感じさせます。

また、丸ごといただくことを基本としており、大根なら葉から根まで皮つきで、魚なら内臓まで食べれる小魚が推奨されています。「粗食のススメ」の幕内先生と同じ主張です。

他にも正しいしょうゆ選びの方法や、味噌、塩などの食品表示に関する部分にまで触れられており、「何を選べば良いのか」ということも知ることができます。これは地味に日常生活で役立ちます。
例えば梅干し。パッケージの裏側に「梅干し」と書いてあるものが合格。「調味梅干し」と書かれているものは「梅干しもどき」だそうです。これを読んで、自分の家にあった買い置きの3種類の梅干しの裏側を見て愕然。すべて「調味梅干し」と書いてありました…。気を使って選んでいたつもりなのに、ショックです。知っているだけで「からだに良いもの」が選べるのに、こういうことって知らないし、知る機会もなかった。今後は気を付けようと思いました。

②「どう食べるか」
今度はHowのほうです。ポイントは2点。
・15時間以上消化管を休ませる時間を作る
・一口30回以上噛む

15時間以上消化管を休ませるべきだというのは以前ご紹介した半日断食の思想と同じです。
推奨するご飯の回数は一日二回。ふるさと村での食事は朝10時と夜6時です。これは体内の化学反応はすべて酵素によって成り立っているので、体内酵素の無駄遣いを抑えるため、またサーチュイン遺伝子を活性化させ免疫力をあげるためだと記してあります。(関連記事→「奇跡が起こる半日断食のレビュー」)

また一口30回以上噛むことで内臓に負担をかけず、消化液の分泌促進ができ、脳の動きも活発になります。本業(歯科)の世界でも、「よく噛むほうがボケにくい」のは常識。咀嚼は脳への刺激になるんですよね。ちなみに200回噛むと限りなく「断食」に近くなるそうです。すさまじい。今度やってみよう。

他にも超陽性食品で身体をあたためまくる「根性みそ」や、わかめのぬた、ひじき煮などのレシピも載っていますし、レシピのほうで紹介した「かぼちゃの生姜塩炒め」もこの本で知りました。素材の味を活かしていただくレシピばかりで、参考に作ったものも多いですがどれも美味しくできます。

この本で初めて知ったことは、「マクガバン・レポート」。アメリカの上院議員が書いた報告書についての話です。1970年代、アメリカでは生活習慣病の増大により国民医療費が膨れ上がっており、政府はそれをどうにかするため巨額の予算をつぎ込み、マクガバンに「慢性病と食事の関係についてマジで世界中調べてこい」と命令しました。
提出された報告書(マクガバン・レポート)には「最も理想的な食事は、元禄時代以前の日本人の食事」、つまり「精製されていない穀類を主食とし、季節の野菜や海藻類、それに小さな魚介物を摂ること」と明言されています。また、アメリカの生活習慣病については「諸々の慢性病は肉食中心の誤った食生活がもたらした食原病で、薬では治らない」と書かれています。

しかし戦後GHQの指導により洋食化が進んでいた日本では和食を特に見直すこともなく、どんどんアメリカ式の食事になっていきました。現在でもアメリカの農産物、畜産物をどんどん輸入してほしいアメリカの策略に日本は乗り続けています。ちなみにこのレポートの提出後、欧米では「日本食ブーム」が起き、日本人桜沢如一が考案したマクロビオティックが大流行しました。そしてこの流行が逆輸入され日本でもマクロビが認知され始めたという歴史があります。

わたしは病気の原因がすべて食だとは思いませんが、食を正すことから治癒がはじまると思っています。
本書にはこう書いてあります。「知っておいていただきたいことは、本来のからだの力を呼び覚まし、からだを変え、健康を目指すときに一番大切なことは「心」だということです。体の不調や体質、病気と向き合い、健康になろうとするご自分の意志です。」

食を変えることは意志を変えること
自分で自分のからだに向き合おうとする心を持って初めて、「治癒」がはじまるのではないかと思うのです。


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