分子矯正医学についての考察

こんばんは、ゆきじです。

51GSQP2EFGL._SX324_BO1,204,203,200_.jpg 
今日はこちらの書籍、ライナス・ポーリング氏の「ビタミンC健康法」を読んでみて、分子矯正医学について考察してみたいと思います。今まで読んできた本がだんだんつながってきて、そのつながりをまとめて解釈するのが大変でした。勉強は全部つながってきたら楽しいんですよね。それまでの知識の吸収も楽しいんだけど。ちょっとづつですが前に進んでいるのかなと思います。

さて、分子矯正医学をご存知でしょうか?
1968年にライナス・ポーリング氏が提唱したもので、「通常体内にある分子を、各人の体が正常に機能するよう正しい分子濃度に調節する医学」のことです。「通常体内にある分子」はビタミンのことなのですが、ここが結構重要なポイントで、薬理学との相違点です。薬は体内にはない構造物ですが、ビタミンはもともと体内にあるものです。ビタミンを通常の栄養学で推奨される必要量よりも多く摂取していくのが、「メガビタミン療法」で、分子矯正医学に基づいた治療法および予防法の一つになります。


☆メガビタミン療法とは☆

・水溶性ビタミン(主にVitC、VitB)を飲みまくる。脂溶性ビタミン(VitA,VitD)はダメ!
・ミネラルも飲みまくる(詳しくは本書に従ってください)
・砂糖の摂取を控える。糖分を避ければ何を食べても良いが、バランスよく適度に。
・十分に水を飲む
・アルコールはほどほどに
・タバコは吸わない
・ストレスを避ける

主に以上のような項目を守っていく健康法です。
ビタミンの補給を念頭に置いており、ビタミンを消費してしまう砂糖、たばこ、ストレスを減らしていくような方法となっています。
砂糖を控えればアルコールはほどほどにオッケー、食事制限もないという負担になりにくい方法ですので、一生涯続けていきやすいと本書では述べられています。確かに、以前ご紹介したカビ毒を徹底排除しグラスフェッドにこだわった食事法(→シリコンバレー式最強の食事)や、グルテンフリー(→パンは食べるな)に比べると、ミネラルを飲みまくってお菓子を控えれば良いだけなので食品表示に大して気を遣うこともなく、楽にできそうです。

ビタミンCは体内において補酵素として働き、体内のほとんどすべての生化学的反応とすべての防御機構に関与しています。具体的に言うと、コラーゲンの生成やアドレナリンの合成(つまりドーパミンの合成にも関与)、抗体の生成、白血球の活動の促進などなど…。
リンパ球の産生を増やし、フリーラジカルと結合し還元・破壊することで癌や老化を防ぐと書かれていることから、白血球の自律神経支配の法則にのっとればビタミンCは副交感神経を優位にするのではないかと考えられます。

フリーラジカルについてはこちらの「活性酸素・フリーラジカルのすべて」と言う本が結構わかりやすくて詳しいのでオススメなのですが、こちらの本にもビタミンCは強力な抗酸化物質であり、水溶性のため生体膜の脂質層で発生した活性酸素・フリーラジカル消去能は弱いが、脂溶性ビタミンであり同じく抗酸化物質であるビタミンEの作用を増強させる働きがあると記載されています。

41H8n3aDkNL._SX298_BO1,204,203,200_.jpg 


結論としては近代の栄養学はビタミンC不足で発症する壊血病にならない数値を提示しているだけで、健康になる数値ではない。より多くのビタミンCを摂取することで、より健康になれる、とポーリング氏は主張しています。「マジか」と思って飲み始めた人間がここに一人。

ちょうど南国に行ったときに、ビタミンワールドと言うサプリ屋があったのでビタミンCを買っちゃいました。GWの初めから、一日5g程度飲んでいます。今週末で2週間くらい。
27ee768e6283c85cf3eaba0df38871d0.jpg

もともと健康なので大した効果は感じませんが、ここ一週間はビタミンBも飲んでるので結構元気です。副交感神経優位に偏っても問題だと思うので、ポーリング氏の提唱する6~18gより少なめのスタートではあるのですが、体調が悪いようなことはありません。目の下のクマが消えたかも?というくらいです。ちょっと飲みつつこのまま様子を見てみようと思います。なんでもやってみるスタイル。

歯周病にもビタミンCが効くと書いてあって、確かにそうかもな~と思いました。アメリカでは重度の歯周病の患者さんに「とりあえず1日2回飲んでください」と言ってビタミン剤を渡したりするそうです。なかなか治らない歯周病の患者さんはもしかしたらビタミンCが不足していて壊血病になりかけているのでは…?患者さんの中にも甘いものたくさん食べてらしてる方もいらっしゃるので、ますます治療をするうえで食のほうへの意識もしていきたいなと思いました。また遺伝性の重度歯周病の原因として、菌もしかれども、もしかしたら栄養/遺伝のほうの原因もあるのかもと考えています。

ポーリング氏は本書の中でユージン・ロビン博士の著書「生と死の問題」から以下の文章を引用されています。
『医師の意見が絶対に正しいのではないから、受け身になる必要はない。あなたの未来が決められようとしているのだ。決定に最もかかわりがあるのは―最も多くを得て最も多くを失うのは―患者のあなたである、ということを忘れないように。あなたに決定を下す能力があるならば、患者であるあなたこそが、幸せで活動的な人生の本質となることを決めるその人である。どんなにうまく仕組まれていようとも、この権利を医師に渡してはならない。』

こういう本を読んでいていつも考えるのは大学病院の口腔外科にいたときに診た22歳の舌癌の女の子のこと。まだ告知されていない状態で「できものに引っかかってべろが前に出ないんですよ~」と笑っていました。舌腫瘍が大きく、舌を満足に動かせていない状態ですが自覚もなく癌である可能性も考えてなかったんじゃないかと思います。
わたしはその方の担当医師ではなくMRを撮るときにたまたま会ってそういった話をしただけなので、その後の告知や手術のことは知らないのですが、ひとつ上の先輩は「22の女の子の舌を半分以上切除する」ということに対してかなり悩んでいました。でもわたしたちには手段がなかった。切ることは確かに一番確実な手段で転移の可能性も少なく、正解の選択肢の一つです。けれどあの時に、切除や放射線療法以外の手段を提示してあげられたら良かったのになといつも思います。なにもかも選んでほしいし、そのためにたくさんの選択肢を持っていたい。できることをできるだけ増やしていきたい。どうか健やかでありますよう。


この記事へのコメント