出産レポ「産み終わるまでカレーは食べるな」

こんばんは、ゆきじです。
おかげさまで、2019年1月20日に無事出産しました!
そろそろ人生の中でもかなり刺激的(←主に物理的)な経験について書き留めておこうと思います。

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◇1月18日
お腹も重いし、胎動もかなり下がってきているので、そろそろ出したい!という気持ち。朝8時に首をゆるめてもらい、日課のお散歩へ。川辺を歩いて朝日をぴかぴか浴びながら2kmほど歩く。
23時におしるし、前駆陣痛あり。不規則ながらも7~9分間隔で1時間ほど弱い痛みが続くが、眠かったので寝たら収まってしまった。


◇1月19日
午前中、産院での定期健診。内診にてDr.より「子宮口が柔らかくなってきてる。前駆陣痛もあったみたいだし、いつ生まれてもおかしくないので、準備はしっかりしててね」と言われる。この時には陣痛はなかったのでそのまま帰宅。

昼過ぎから陣痛が始まる。30分置きくらいだったのがだんだん間隔が狭まっていき、20時ごろ晩御飯を食べている時に10分間隔に。10分おきに「いたたた…」と言いながらカレーを食べる。産院に電話したところ、「5分間隔になったらもう一度電話ください」と言われたので、その間に産院に行く準備をし、22時ごろシャワーを浴びる。(出産当日はシャワー浴びれないのだ)

シャワーを浴びたあと、どんどん痛みが強くなる。カレーを食べてたあたりでは「陣痛ってこの程度?いけるいける。それよりカレーって美味しいね~」と思っていたのだが、シャワーを浴びたあとは「あっ陣痛なめててすいませんでした!痛すぎてカレー出そう」という心持ちに変わった。
携帯で「陣痛 痛み のがす 方法」と検索して、ヨガのポーズなどやってみるが気休めでしかない。側頭骨と腰椎と骨盤がメキメキ言う。「身体が重いから早く出しちゃいたい」と言ってた昨日の自分を殴りたい。出すほうがよっぽどしんどい。

23時すぎ、7分間隔から一気に3分間隔へ。痛くてぜえぜえ言いながら産院に電話すると、「今から来てください」とのこと。
旦那さんに車を出してもらい、産院へ移動。産院の駐車場から10メートル先の病院玄関に行くまで2回うずくまって痛みに耐える。夜中で良かった。

分娩控室に通してもらい、内診。ようやく産めるのかと思いきや、「子宮口が全開になってないので、全開になるまでここで待ちますね」と言われる。あっまだ分娩台にのぼれない感じ?控室でこの痛みに耐える感じ?ということでお腹のなかのひとの心音を測定する機械を巻き、監視カメラでモニターされつつ、この部屋にて旦那さんとふたりきりで日をまたぐ。
分娩台にのぼっているわけでもないし、今の状況を説明してくれる人もおらず、痛いだけでお産が進んでいる感覚がない!この控室での待機時間が一番過酷な戦いで、「わたし、なんで…なんで無痛分娩を選ばなかったの??」とずっと思っていた。あんまり深く考えずに普通分娩にしてみたけど、産みの苦しみをなめてました。寒気がするほど痛いです。普通抜歯は麻酔するのに普通分娩は麻酔しないのおかしくないですか?医療制度の落とし穴だよね。


◇1月20日
過酷な戦いのさなか、深夜2時ごろ急に「あっこれは抗っちゃだめな痛みなんだ(・ω・)」と気づく。陣痛中は痛みで背中を反らしていたが、反らすより丸めたほうが早く出るんじゃ…?と思い、痛みを利用して出す方針(猫背)に変える。このときようやく、痛みに真っ向から立ち向かう覚悟というか、精神的な痛みの受け入れができたような気がする。
「えっなにこの痛いのなんでこんなことになってるの?思ってたより全然痛いんですけど誰かどうにかしてくださいこれ」→2時過ぎ「あっこの出産ってわたしがやるしかないんだ?!これ現実なんだ?!産まないと痛いの収まらないんだ?!?!」

そこからは旦那さんの手を握りしめて耐えつつ、ウミガメの出産をひたすら思い返して気を紛らわせていた。そりゃ卵産むときウミガメも泣くわ、痛いもん…(※実際はウミガメは痛いから泣いているわけではない)なんでウミガメだったのかはわからないけれど、多分「出産」というものを見た経験が、「高校の修学旅行で屋久島に行ったときに見たウミガメの産卵」ただ一件だったからだと思う。ドラマ「コウノトリ」とか見ていたらまた違っていたかもしれない。そのためにはまずテレビから買わないといけないのだが…。

さて、4時にようやく子宮口全開にて分娩台へ。そして5時に破水→抗生剤投与。ここまではかなり良いペースで、早朝には産まれそう?と期待。しかしそこからの陣痛が弱かったらしく(微弱陣痛)、陣痛が強まるのを2時間ほど待つも、なかなか本陣痛につながらない。ちなみにこの間、分娩台の上にてまた放置プレイ。微弱陣痛とはいえ痛みは増してきている中、「はよ出てきてくれ…」と願いながらひとり陣痛の合間に寝つつ、最終的に体力勝負だと理解する。

7時に助産師さんが「夜が明けましたよ」と紙パックのお茶を持ってきてくれた。自分でもペットボトルを一本用意していたがすでに飲み切っており、喉はとうにかっさかさである。徹夜でカラオケしたあとくらいかっさかさ。
ここまで待っても本陣痛がやってきそうになかったため、陣痛促進剤投与へ。促進剤=オキシトシンなのにハッピーな気持ちにはならないし、当たり前だが投与により陣痛が強まったので「ここから本陣痛スタートかよ…マジで勘弁して…」という気持ち。この時点で陣痛が10分間隔になった時点から11時間経過。
力むたびに全身の毛穴から内臓が出るような感覚で、痛すぎて3回くらい走馬灯が見えた気がするが、促進剤の効果もあって9時過ぎにDr.から「次(の陣痛で)出るよ~」との掛け声があった。「あっこの痛み永遠じゃなかったんだ…」と思い、指示に従って力むと、股から頭がにゅるっと出た。そのあとはDr.がゆっくり誘導してくれ、1分半ほどで肩、腕、身体が出てきた。腕が出たところで、まだ胎盤が繋がっているままの小さいひとの両腕を握り、先生と一緒に下半身が出てくるのを誘導させてもらった。あとから旦那さんが撮ってくれていた動画を見ると、股から出てくるひとの両手を、股の持ち主が持ってる場面はすごい絵面だった。

後に詳しく書くが、この病院は「ソフロロジー式出産」という分娩方法を採用しており、こういう「誘導」も含めて、精神的に落ち着いた出産を提案し提供している。ついでに分娩中の動画・写真撮影フリーで、立ち合いは妊婦が希望する人ならば誰でも何人でもOK。分娩室に何を飾ってもOK(過去には、立ち合いに来れない旦那さんの等身大のパネルや、部屋いっぱいの花、バルーンを飾った人など居るらしい)というまあ珍しい病院で、この病院との出会いもわたしにいろんな刺激を与えてくれた。

達成感と安心感でいっぱいの中、生まれたばかりのひとを抱かせてもらった。生まれたばかりのひとは頭も身体もふにゃふにゃで頭蓋骨もくっついてないのに、 胸に抱かせてもらった瞬間におっぱいを探し始めた。小さな受精卵が分裂を繰り返して、こんな生きるために必要なすべての要素を持ったひとのかたちになるってすごいなあと思った。

「生まれてきてくれてありがとう…」

とか言えれば良かったのだが、この時点ではまだアドレナリンが出まくっていたため感動とかそういうしっぽりした感情はなく、例えるなら部活の大会でめちゃめちゃ頑張って優勝したときの「よっしゃ~~~~~~~!!今から飲みに行くぞ~~~~~!!!」って言う心境だった。もっと言えばその飲み会で「我飲む~~~???故に我在り~~~~!!!ハイ、飲んで飲んで飲んで!!!」みたいな訳の分からないコールもかけれるくらいの気持ちだった。このテンションのまま入院個室に行き、ベッドから立ち上がってトイレに行こうとしたところ普通に貧血で倒れて足や腕を打撲したので、その痛みでようやくちょっと冷静になった。しかし、この日のわたしはまだ知らない。こんな打撲より、今から容赦なく吸われ続ける乳首のほうが痛いことを…。





<ソフロロジー式出産について>

出産というと、「ひっひっふー」という呼吸法のラマーズ法が一般的かと思う。
しかし、呼吸法を「ふーっと長く細く息を吐き続ける」と言うのがソフロロジー式である。なにが良いかと言うと、副交感神経を優位にする呼吸をすることで、リラックスし落ち着いたお産が出来る。(この呼吸法のため、喉はかっさかさになった)
呼吸法だけでなく、分娩室でかかる音楽はソフロロジー用の副交感神経が優位になる音楽だったり、出産前からバースプランを考えてイメトレをする、陣痛を「怖いものではなく、赤ちゃんと会えるための時間」とポジティブに捉えたりなど、「気持ち」を前向きに持っていく出産法である。この時考えたバースプランに、「旦那さんの等身大のパネルを飾る」とか「分娩室いっぱいに花を敷き詰める」とかの希望があれば、可能な限り叶えてくれる産院だった。わたしは特に希望はなかったので「普通で」とオーダーしたら、普通に産ませてくれた。

ダイビングをするときみたいに、ふーっと口から長く細く息を吐くので、歯を食いしばらなくてすむ。歯医者さんなので一応マウスピースを用意して持って行ったが、結局出番はなかった。わたしはもともとお産に怖いイメージは持っておらず、最中も怖くはなかったが、ただ痛かった。痛みを乗り越えられる気持ちになれるというだけで、無痛分娩ではないのだ。しかも今思い返せば、結局事前にそう言う気持ちになれていなかった(上にも書いたが、「深夜2時過ぎにようやく精神的な痛みの受け入れができた」ということはそれまで痛みを受け入れられてなかったと言うこと…)ので、次回があるならもう少しメンタル面の事前準備をしていきたい。次はもう少しうまくやれると思う。(次とか考えてる時点であの痛みに懲りてない('_')これは懲りない痛みなのかも… )





あとからDr.に「後学のために知りたいのですが、本陣痛がなかなか来なかった原因ってなんだったんでしょう?」と聞くと、「妊娠中にめちゃくちゃ太ったとか、子宮筋腫があったりとか、原因はいろいろだけど、マクロビで言う陰性の食べ物を摂ってると筋肉が締める力を失って微弱陣痛になったりする」とのことでした。


えっ、、、、、

陣痛が来てた時に食べてた、、、

カレーのせい、、、、、???(←陰性)



(陣痛は筋肉の収縮で起こるので、微弱陣痛は筋肉がゆるみすぎて強い陣痛を起こせないことが原因になり得るそうです。筋肉がゆるむことで起こる切迫早産と原理は同じとのこと。→詳しくはこちら「切迫早産を改善する食べ物のお話」



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